使い方ガイド
- 初期濃度・希釈倍率・段数を入れます。10倍希釈を5段なら、倍率 10・段数 5 です。
- 1本あたりの全量は任意です。空欄なら各段の濃度が出ます。入れると、移す量と加える希釈液の量も計算されます。
- 希釈倍率の列のセルを書き換えると、その段だけ倍率を変えられます。どれか1つでも変えると、上の欄が「カスタム」に切り替わります。
- [全段で同じ倍率にする]で戻せます。空欄のセルは、上の共通の倍率に従います。
- 入力しながら結果が更新されます。計算ボタンはありません。
計算式と注意点
段階希釈は、同じ小さな希釈を繰り返すことで広い濃度域に届く方法です。一度に1万倍にしようとすると、正確にピペットできないほど小さな量を移すことになります。10倍を4段なら、毎回扱える量のまま同じところに着きます。
各段で、前の濃度を倍率で割ります。
- n 段目の濃度
- Cₙ = C₀ ÷ (倍率)ⁿ
段ごとに倍率が違う場合は、そこまでの倍率の積で割ります。
- 倍率が段ごとに違う場合
- Cₙ = C₀ ÷ (f₁ × f₂ × … × fₙ)
1本あたりの全量 V を決めると、移す量と希釈液の量がそこから決まります。
- 移す量
- V ÷ 倍率
- 希釈液
- V − (V ÷ 倍率)
1 mL に10倍希釈するなら、前の管から 100 μL を移し、希釈液を 900 μL 加えます。
注意点
- 段ごとにしっかり混ぜてください。混ざっていない管をそのまま次に送ると、その誤差が以降のすべての段に入ります。段階希釈の誤差は掛け算で効くため、早い段の誤差ほど高くつきます。
- 段ごとにチップを換えてください。チップの外側に付いた濃い溶液は、以降の濃度を計算値より高くします。
- 移す量が 1 μL を下回るあたりからは、倍率を小さくして段数を増やすほうが正確です。5倍を7段のほうが、10倍を5段より扱いやすいことがよくあります。
- 表の液量は、各管を指定した全量に合わせるものです。最後の管からそれ以上必要なときは、全量を大きく設定してください。どの管も、次に移した分だけ減ります。
- 吸着しやすい物質 — 一部のタンパク質やオリゴヌクレオチド — は、薄い側で計算値より低く出ることがあります。低吸着チューブやキャリアーの使用をご検討ください。
よくある質問
各段の濃度だけが出ます。系列を確かめておいて調製はあとから、というときに便利です。全量を入れると、移す量と希釈液の列が現れます。
希釈倍率の列のそのセルを書き換えてください。どれか1つでも変えると上の共通の欄が「カスタム」になり、[全段で同じ倍率にする]でいつでも戻せます。空欄のセルは共通の倍率に従います。
最終体積です。1 mL に設定すると、各管が 1 mL になるように移す量と希釈液が分けられます。
どの管も、次に移した分だけ減ります。実際に使う量を見込んで全量を決めてください。各濃度で 200 μL 必要なら、全量 500 μL 以上が安全です。
同じ終濃度なら、段数が多いほど毎回移す量が大きくなり、そのぶん正確です。反面、段数が多いほど操作が増え、誤差の積み重なる機会も増えます。実際の答えはたいてい、移す量が 10 μL 以上に保てる範囲でいちばん少ない段数です。
ある大きさを下回ると、1e-5 のような指数表記に切り替わります。先頭に並ぶ0を数えなくて済むようにするためです。