ミカエリス–メンテン

基質濃度と初速度から Km・Vmax・Vmax/Km を求め、曲線を描きます。基質濃度と初速度の 2 列を貼り付けると、Km と Vmax がその場で出ます。

1 行に「基質濃度と初速度」の 2 値。⚠️「初」速度である必要があります — 終点値を入れても曲線は描かれ Km も出ますが、どちらも意味を持ちません。

使い方ガイド

  1. 基質濃度と「初」速度の 2 列を貼り付けます。初速度は反応進行曲線の最初の直線部分の傾きです。
  2. 基質濃度は Km を挟んで上下に広げます。可能であれば Km の 0.2 倍から 5 倍以上まで取ってください。
  3. 結果の「最も高い基質」が Km の何倍かを確認します。5 倍未満なら警告が出て、その Vmax はそのまま使えません。
  4. 図で点が右端において平らになっているかを見ます。まだ上がっているなら基質をさらに高くする必要があります。

💡 単位は何でも構いません — Km は濃度の単位、Vmax は速度の単位でそのまま出ます。

計算式と注意点

基質が増えるほど速度は上がりますが、酵素が飽和するとそれ以上は上がりません。その形を 2 つの数で書き表したのがミカエリス–メンテン式です。

2 つのパラメータ

Vmax は基質が無限にあるときの速度、Km は速度がその半分になる基質濃度です。

速度
v = Vmax · [S] / (Km + [S])
Km の定義
v(Km) = Vmax / 2

Vmax / Km

基質がごく薄いときの曲線の傾きです。異なる酵素や基質を比べるとき、Km か Vmax のどちらか一方を見るよりこの値のほうが適しています — 両方が変わった場合を 1 つの数にまとめてくれるからです。

Km が「常に正」である理由

低基質側の点がぶれると、負の Km のほうが残差を小さくすることがあります。しかし負の Km は速度定数ではなく計算がモデルの外へ出ただけなので、この道具は 2 つのパラメータを正に固定します。

注意点

  • ⛔「初」速度でなければこの式は当てはまりません。終点値や反応が遅くなった後の値を入れても曲線は描かれ Km も出ますが、どちらも意味がありません。これだけはどんな計算でも検出できません。
  • 基質範囲が Km より十分上まで届いていないと、Vmax は「データではなくモデル」が決めます。この道具が最も高い基質を Km の倍数で常に示すのはそのためです。
  • Km は酵素に固有の定数ではなく、その条件での値です — pH・温度・イオン強度・緩衝液が変われば一緒に変わります。文献値と違う場合はまず条件を比べてください。
  • R² が高いことはモデルが正しいことを意味しません。図で点が曲線に沿って「均等に」ばらついているかのほうが重要です。
  • 標準誤差は入力した点が Km と Vmax をどれだけ狭く定めるかを示すだけで、実験の再現性は繰り返し測定でしか分かりません。

よくある質問

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