ウェスタンブロット定量の計算ツール

バンド強度をローディングコントロールで補正し、発現量比にします。ImageJ のバンド強度を貼り付けて、対照群を選んでください。

1行が1レーンです:レーン ⇥ 目的バンドの強度 ⇥ ローディングコントロールの強度 ⇥ 群(任意)。ImageJ の測定結果の表からそのまま移せます。

4つ目のセルに群の名前を入れると、その群のレーンをまとめて平均とばらつきを出します。入れなければ各レーンがそれぞれ1つの群になります。

バンド強度は、バックグラウンドを差し引いた状態で入れてください。このツールにはそれを確かめる手段がありません。数値を移す前に ImageJ で済ませてください。

使い方ガイド

  1. ImageJ で目的のバンドとローディングコントロールのバンドを測ります。バックグラウンドの差し引きは、ここに来る前に ImageJ で済ませてください。
  2. 1レーンにつき1行を貼り付けます。レーン名・目的バンドの強度・ローディングコントロールの強度です。
  3. レプリケートをまとめるには、4列目に群の名前を足します。
  4. 対照群を選びます。発現量比はすべて、その群の平均を1として測ります。
  5. ステップ1とステップ2の列をあわせて読んでください。その隣の列は、ステップ1を飛ばした場合の値です。

計算式と注意点

計算そのものは2回の割り算です。難しいのは計算ではなく順序です。

ステップ1 — 各レーンをそのレーンのローディングコントロールで割る

レーンに載るタンパク質量は決してそろわないため、目的バンドの強度を同じレーンのローディングコントロールの強度で割ります。得られるのは、ローディングがそろっていたら目的バンドがどうなっていたか、という値です。

補正後の強度
目的 ÷ ローディングコントロール

ステップ2 — 対照群の平均で割る

ステップ1の値を、対照レーンのステップ1の値の平均で割ります。対照が1になり、ほかはすべてそれに対する発現量比になります。

発現量比
補正後の値 ÷ 対照の補正後の値の平均

注意点

  • 出典はステップ1を「目的 ×(対照レーンのローディング ÷ このレーンのローディング)」と書いています。ここでは「目的 ÷ このレーンのローディング」と書いています。2つは定数1つ — 対照レーンのローディングコントロール — だけ違い、それはステップ2がどのレーンからも同じように割り落とすため、発現量比は一致します。
  • バンド強度はバックグラウンドを差し引いたうえで、飽和していない画像から測る必要があります。飽和したバンドは、本当の差より小さな差しか示しません。
  • ローディングコントロールのばらつきは CV値 として表示し、合否の線は引いていません。そうした閾値を示す1次資料が見つからず、判定基準の位置に出典のない数値を置くことはしないためです。
  • ハウスキーピングタンパク質は、1レーンあたりおよそ 4 μg を超えるとメンブレンで飽和していることが多いとされています (Taylor & Posch, 2014)。飽和したローディングコントロールはどれだけ載せても同じに見えるため、それで補正すると、測ろうとしている差そのものが消えます。
  • 補正なしの列は比較のためのもので、報告する数値ではありません。ステップ1を飛ばしたらどれだけずれていたかを示すために置いてあります。

よくある質問

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