使い方ガイド
- 手元の圧力を入れます。
- その単位を選びます。Pa・kPa・bar・psi・atm・mmHg のいずれかです。
- 残りの五つが下に出ます。それぞれにコピーボタンが付きます。入力欄が空のあいだは何も表示しません。
💡 指数は e で入力できます。たとえば 1.5×10⁻⁵ は 1.5e-5 と入力します。
計算式と注意点
ここにある単位はすべてパスカルの決まった倍数なので、換算は掛け算1回と割り算1回で終わります。知っておく価値があるのは、その倍数のうち「どれが定義値で、どれが7桁に丸めた値か」です。答えの何桁目までが意味をもつかは、そこで決まります。
換算係数と、その出どころ
| 単位 | パスカル換算 | 正確か | 出典 |
|---|---|---|---|
| bar | 10⁵ | 定義 | NIST SP 811 B.8 · JIS Z 8000-4 4-15.a |
| atm | 101 325 | 定義 | NIST SP 811 B.8 · JIS Z 8000-4 4-15.C.a |
| psi | 6 894.757 | 7桁 | NIST SP 811 B.8 |
| mmHg | 133.3224 | 7桁 | NIST SP 811 B.8 · JIS Z 8000-4 4-15.C.e |
トルと mmHg はこの一行を共有する
トルと mmHg は定義が違います。1 Torr はちょうど atm/760 であり、水銀柱ミリメートルは標準重力のもとでの水銀の柱です。ですから「同じ単位ではない」というのは正しい。同時に、どんな表もこの二つを区別できないというのも正しいのです。差は1000万分の1.4ほどで、JIS Z 8000-4 4-15.C.f 自身が「1 Torr=(1/760)atm ≈ 1 mmHg ≈ 133.322 4 Pa」と近似記号を使いながら、両方に同じ7桁の値を与えています。下の式は、水銀柱ミリメートルの定義そのもの(13 595.1 kg/m³ × 9.806 65 m/s² × 1 mm = 133.322 387 415 Pa)で割ったものです。上の表にある 133.3224 Pa は NIST がその定義値を7桁に丸めたもので、このツールが実際の計算に使っているのもそちらです。二つは7桁目まで完全に一致し、どちらで割ったかは8桁目になってはじめて分かれます。
- 1気圧を mmHg にすると
- 1 atm = 101 325 ÷ 133.322 387 415 = 759.999 89 mmHg
- トルであれば
- 1 atm = 760 Torr、定義によりちょうど
⭐ ですから、トルの値は mmHg の欄に入れてください。その行に出る答えが、そのままトルの値です。選択欄が両方の名を併記し、行は一つにしてある理由がこれです。同じ数を表示する行が二つあれば「この二つは入れ替えて使ってよい」と教えることになりますが、それは事実の逆です。両方を併記した一行と、この説明のほうが正直です。なお、上の換算ツールに 1 atm を入れると 760 mmHg と出ます。有効数字6桁で表示しており、食い違うのは7桁目なので、差がどのあたりにあるかがそのまま見えることになります。
注意点
- bar と atm は正確です。1 bar=10⁵ Pa、1 atm=101 325 Pa で、どちらも定義です。NIST SP 811 附属書 B.8 と JIS Z 8000-4:2014 4-15 が一致しています。
- psi と mmHg はそうではありません。NIST は 6 894.757 Pa と 133.3224 Pa をそれぞれ7桁で示しており、このツールもその値を使います。psi の結果を10桁書くのは、圧力ではなく計算を書いていることになります。
- 1 bar は 1 atm ではありません。1.3 % 違います。加圧ろ過やガスラインでは効いてくるほど大きく、ひと目では見逃すほど小さい差です。
- このツールが換算するのは絶対圧力です。ゲージはまわりの空気との差を読むので、ゲージ値も同じ係数で換算できますが意味が違います。ゲージの 1 bar は絶対圧力でおよそ 2 bar です。
- 負の値は換算せずに断ります。符号は単位ではなく「読んだ値」に属するからです。大きさだけを換算し、符号はご自身で付けてください。