2×2表の診断精度

2×2表から、感度・特異度・的中率を信頼区間つきで求めます。下の2×2表の4つのマスに件数を入力してください。

研究用・教育用の計算ツールです。検体の集団全体で検査がどう働いたかを示すものであり、個々の患者さんについての判断に用いることはできません。

2×2表

4つのセルをすべて埋めると結果が出ます。合計は自動で入ります。

行は評価する検査の結果、列は確定診断です。内側の4つのセルにはそれぞれ件数が入ります。
検査結果と疾患の有無疾患あり疾患なし合計
検査陽性真陽性 (a)偽陽性 (c)
検査陰性偽陰性 (b)真陰性 (d)
合計
%

空欄のままにすると表から読み取ります。集団の実際の割合どおりに検体を集めていない場合に入力してください。

計算のしかた

指標そのものはいずれもふつうの四則計算です。行ごとに違うのは信頼区間の求め方で、どの行にどの方法を使ったかを「求め方」の列に書いています。調べ直さなくてよいようにするためです。

区間が空いている行は不具合ではありません。そこには3つの言葉のいずれかが入ります。「分母がありません」は割る相手がなく量が定義できないこと、「指定された値」は有病率が入力されたもので標本誤差を含まないこと、「推定できません」は値が 0 または無限大にあり、log や logit の尺度に余地がないことを表します。

1つのセルに入るのは 10,000,000 までです。これは Exact 法そのものの限界ではなく、このツールが使う計算手順の限界です。上限をはるかに超える表では区間が黙ってずれることが確かめられたため、大きすぎる表は誤った答えを返すのではなく受け付けないようにしています。許容範囲の中では、値を独立した計算と照合しています。

  • 感度・特異度・有病率・正診率 — Exact 法(Clopper-Pearson)。この4つはいずれも表から直接数えた割合で、Exact 法が想定している状況にあたります。
  • 陽性的中率・陰性的中率 — Logit 法。その分散に有病率の項が含まれないため、有病率を指定しても区間が求まります。値がちょうど 0% または 100% になると logit が無限大になるので、同じ件数に対する Exact 法の区間が代わりに使われます。
  • 陽性尤度比・陰性尤度比 — log 尺度。的中率と同じ2つの分散を使います。
  • 有病率を指定すると、正診率は感度と特異度の加重平均になります。合計に対する件数ではなくなるため Exact 法が働く対象がなくなり、区間は表示されません。

よくある質問

参考文献

基準値と信頼区間の方法の出どころです。感度・特異度などの値そのものは表から直接数える比率なので引用しません。

  1. MedCalc Software Ltd. Diagnostic test evaluation calculator (MedCalc Statistical Software). Output obtained by the requester for the same 2×2 table, captured 2026-07-30.https://www.medcalc.org/calc/diagnostic_test.php基準値 — 1つの 2×2 表(93・0・2・645)の8つの値と 95 % 信頼区間を小数第2位まで。信頼区間の係数 1.96 もこの出力を再現する値として決めました
  2. Clopper CJ, Pearson ES. (1934) The use of confidence or fiducial limits illustrated in the case of the binomial. Biometrika 26(4):404–413.doi:10.1093/biomet/26.4.404感度・特異度・有病率・正診率に使う正確法の信頼区間の定義

的中率と尤度比のロジット・対数区間は標準的なデルタ法なので、別に引用しません。

あわせてよく使うツール